2007年11月05日

6-3)見積書のチェックポイント〜2

見積書の項目明細を記述したものを内訳明細書、又単に内訳書といいます。

この内訳書の中身を見て初めて工事金額の内容を知る事ができるのです。

この内訳書の構成ですが、一般的には大きく分けて2種類あります。
おそらく査定すべき見積書(あなたが業者に提示される見積書)は次のいずれかの書式で提示されるはずです。

1)工種別内訳書
2)部分別内訳書

・・・・・・・・

1)工種別内訳書

着工から竣工まで一連の工事を、工事の種別毎に、工事の順番通りに並べた内訳書です。
新築工事では住宅に限らず、ほとんどの建築物で工事金額を把握する為に用いられます。

リフォームに於いても、大規模なリフォームや、それ以外でも良く用いられます。

【工種別内訳書〜建築工事の科目例】

1.直接仮設 (やりかた・墨出・足場・養生等)
2.土工 (根切・盛土・山留・砂利敷き等)
3.地業 (杭・地盤改良等)
4.コンクリート (捨コンクリート・鉄筋コンクリート等)
5.型枠 (普通型枠・打放型枠等)
6.鉄筋 (鉄筋・加工組立等)
7.鉄骨 (鋼材・加工組立・耐火被覆等)
8.既製コンクリート (コンクリートブロック・ALC板等)
9.防水 (アスファルト防水・シーリング等)
10.石 (擬石・テラゾブロック等)
11.タイル (各種陶磁器質タイル等)
12.木工 (構造材・造作材・合板・釘金物等)
13.金属 (金属板屋根・軽鉄天井下地等)
14.左官 (モルタル・プラスタ等)
15.木製建具 (木製建具・建具金物等)
16.金属製建具 (鋼製建具・アルミ製建具等)
17.ガラス (建具用・ガラスブロック等)
18.塗装・吹付 (各種塗装・仕上塗材等)
19.内外装 (カーペット・クロス等)
20.仕上ユニット (浴室ユニット・造付家具等)
21.カーテンウォール (金属製カーテンウォール等)
22.その他

〜<建築数量積算基準・解説〜建築積算価額構成図より>


2)部分別内訳書

建物部位別、又工事施工部位別に集約した項目を積み上げた内訳書。
リフォーム工事では、リビング工事、キッチン工事、解体工事等に分けられる。

【部分別内訳書〜上記工種別内訳を部分別内訳に置き換えた場合】

1.直接仮設
2.土工・地業
 2-1.土工
 2-2.地業
3.躯体
 3-1.基礎躯体
 3-2.上部躯体
4.外部仕上
 4-1.屋根
 4-2.外壁
 4-3.外部開口部
 4-4.外部天井
 4-5.外部雑
5.内部仕上
 5-1.内部床
 5-2.内壁
 5-3.内部開口部
 5-4.内部天井
 5-5.内部雑

〜<建築数量積算基準・解説〜建築積算価額構成図より>


【関連書籍】

建築数量積算基準・同解説〈平成18年版〉

積算資料ポケット版リフォーム 2007―住宅・店舗増改築のための設計・見積資料 (2007)




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