その時、あなたはその金額について深く考えた事があるでしょうか。
ほとんどの人が提示された金額が妥当であると思い込み、その金額ありきで購入を検討されているのではないでしょうか。
「その金額、すべてを信用してはいけませんよ!」
買う時ばかりじゃありません。もちろんリフォームもそう。
ちょっとした修理なんかもそうですよ。
坪○○万円とか、しめて○○千万円になります、とかそういった金額、あまり信用しないで下さいね。
建築側の自分が言うことじゃないのかもしれませんが、又、関係各所から非難されそうですけど、
「信用しないで下さい!」
ご自分で判断できない場合は、必ず、利害関係の無い、第三者に関わって貰うことが大事です。
本来、新築にしろリフォームにしろ、一つ一つの物にその単価を乗じてそれを積み重ね、その合計金額でその工事価格が決まるのです。
それが最初から頭金額ありきで、後から中身が付いてくる、といった
見積もりが、長年当たり前に行われてきました。
今はそれも少ない、とは思いたいですけど。
ですから住宅広告の 【坪40万の家】 なんていうのは全くと言っていいほど、意味がありません。
その40万ってどこからきたのさってな話しです。
40万の中身は?となった時、そのメーカー、工務店、業者etcなどで
バラバラです。
広告の片隅に小さく、
カーテン・カーテンレールを除く、外構工事・屋外設備工事等一切含まず
とかいろんなこと、たくさん書いてあるはずです。
中には「そんなの外していいのか」って思うものもありますよ。
【坪40万の家】が最終的に 坪40万 でできた、という話しを
ほとんど聞いたことがありません。
それに何といっても問題なのは、耐震偽装に代表される構造落とし。
予算オーバー対策として、見た目のクロス仕様を安い物に、というの
であればなんら問題はありませんが、鉄筋を抜かれたり、コンクリー
ト強度を落とされたり、柱や梁が不十分だったり、基礎が緩んでいた
り、となるとそれこそシャレになりません。
検査が厳しくなれば、その抜け道を探るのが巧妙になるのは当然のことと考えましょう。
くれぐれも”自分の目”で見て判断して、又、”自分の目”を養う努力を怠らないで下さいね。