が、その前に一つ重要な事な事があります。
「設計を決定する」
という事です。
契約書にも設計図面は添付されますし、リフォームの場合は工事中に変更か所が出てきたりもしますが、まず契約を考える前に設計を一度決定しておく、というのはとても重要なことです。
リフォームのガイド本や、ネット上のリフォームガイダンスなどでは、よくこの部分が欠落していたり、あっさりと書かれていたりしますが、これを適当にしてしまうと後々問題が出てきてしまうので、きちんと設計を固めてしまいましょう。
ここでポイントとなるのは、
【設計図のポイント】
・それまでの打ち合わせで生じた変更を、全て設計図に反映させる
・仕上材、建具、設備機器などの仕様を設計図に反映させる
・既存図(撤去図)も要求する
・改修範囲を図面上ではっきりわかるようにする
・見積内訳書との整合性は取れているか
過去に相談を受けた例として、一千万を超えるリフォームを、ほとんど設計図無しで始め、あれもこれもと、当初考えていなかった工事を増やしていき、最終的に1800万円を請求され大幅な予算超過になり、工事業者とトラブルになっているという事例がありました。
(これは、きちんとした契約書を交わしていなかった、という事も原因としてあるのですが、結局、工事内容と請求書を精査した結果、約1200万円が妥当という事で、両者なんとか納得して頂きました。)
設計を決定する、という事は、過分なリフォームを抑止する事にもなりますし、施工範囲や仕様・程度をはっきりさせておく事はその後のトラブル防止に役立ちます。
リフォームの種類、規模にもよりますが、主な設計図としては、
【設計図】
・面積表(増築などで延床面積が変更になる場合)
・仕様表(仕上材、設備機器、建具等のグレードがわかるもの)
・仕上表(リフォーム前後がわかるもの)
・平面図(リフォーム前後がわかるもの、施工範囲がわかるもの)
・立面図(リフォーム前後がわかるもの、施工範囲がわかるもの)
・矩形図(縦に切断した場合の断面詳細図)
・展開図(室内壁面4面を正面から見た図)
・天井伏図(室内見上げ図、天井改修の場合)
・建具表(木製、金属製共、撤去建具もわかるもの)
・設備図(室内設備及び配管など見隠れ部分も)
・外構図(建物周囲をリフォームする場合)
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